プロジェクト

定位的がん治療装置

プロジェクト名定位的がん治療装置
分野バイオテクノロジー・医療技術分野
目的1992年には精度の高い放射線治療機器の開発をめざしNEDOの支援の下、日立メディコ、放射線治療部とともにさらに全身の移動臓器に対しても可能なマイクロトロンを用いた定位的がん治療装置を完成させた(国立国際医療センター、脳神経外科HPより)
紹介肺や肝臓の正常組織は放射線の影響を比較的受けやすいため、必要な放射線量をがん病巣に照射することが難しい状況にある。これらの臓器は、呼吸や内臓の運動により絶えず動いているため、放射線の焦点を定めにくく、十分な治療効果が得られない状況にある。そこで、全身の部位に適用できて周囲の正常組織にほとんど障害を与えること無く病巣部のみに高いX線を与えることにより効果的な治療が行える定位的がん治療装置の実現が望まれており、本研究開発により開発した。本研究開発では、全身の病巣部に適用できて病巣部の変位に対してX線照射の焦点を合わせ、定位的かつ定量的にX線を照射し、周囲の正常組織にほとんど障害を与えること無くがん病巣部のみ高い線量を与え、効果的な治療が行える定位的がん治療装置を開発することを目的とした。本装置は、マイクロトロンを用いた照射源のスキャン機構と治療台の移動機構を組み合わせた位置制御とビーム制御を有機的に行わせる方式とした。そして、X線CT装置等によるがん病巣部の画像情報からがん病巣部の位置及び必要な照射量を求める治療計画装置、呼吸等によるがん病巣部の動きに同期して患者に定位的かつ定量的にX線照射を行う照射ヘッド及びがん病巣部の位置に応じて的確なX線照射を受けられるように位置あわせを行う治療等から構成される定位的がん治療装置を開発した。(H8年11月 成果報告書より)
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開始-終了年度1992-1995
代表者吉岡真澄
代表者所属組織医療法人|寺岡記念病院|脳神経検診センター|センター長
予算16,550(H4) 299,467(H5) 107,582(H6) 71,645(H7) 495,245千円(総額)
代表委託機関技術研究組合医療福祉機器研究所
参加機関(株)日立メディコ|(株)日立製作所
報告書
特許(日本、海外)
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