プロジェクト

エネルギー使用合理化生物触媒等技術開発 (微生物を用いたパルプ製造工程の省エネルギー化技術の研究開発)

プロジェクト名エネルギー使用合理化生物触媒等技術開発 (微生物を用いたパルプ製造工程の省エネルギー化技術の研究開発)
分野ライフサイエンス
目的本研究開発は、再生可能なバイオマスを活用した原料生産技術や、処理能力が高く競争力を有する生物触媒等を用いた生物化学プロセスを活用することで、プロセスの簡素化、効率化、製品の高機能化の環境調和型でエネルギー削減効果の高い新しい生産プロセス技術等を開発することを目的とするものです。(出典:NEDOプロジェクト エネルギー使用合理化生物触媒等技術開発 事業・プロジェクト概要 2013年2月21日時点)
紹介21 世紀を迎え、環境調和型産業構造への転換による産業の持続的発展の実現が求められています。その為には工業プロセスにおける省エネルギー・省資源化を図ることが期待されています。本研究開発ではエネルギー多消費型産業の一つである紙パルプ産業の製造工程において、原料となる木材チップを予め微生物で処理することにより、省資源・省エネルギー化を実現することを目的としています。リグニンを分解することが紙パルプ製造工程の省エネルギー、省資源化に大きく貢献すると考えられています。しかし、菌で処理した場合、リグニンのみならずセルロース繊維も分解され、パルプ収率や紙力の低下が認められています。そのためにセルロース繊維をなるべく無傷で取り出す必要があります。そこでこの研究開発はパルプ繊維への影響の少ない微生物処理法の開発として、アラゲカワラタケのセルロース分解酵素の抑制とリグニン分解酵素の活性促進を検討してきました。その結果アラゲカワラタケから新規にセロビオースデヒドロゲナーゼ(CDH)遺伝子1種類,セロビオヒドロラーゼI(CBH I)3 種類、CBHII,2 種類、エンドグルカナーゼ(EG)遺伝子3種類(Family5,12, 61)をクローニングすることができました。また各セルロース分解酵素遺伝子に対応するアンチセンス鎖発現プラスミドの利用、RNAi 法による抑制を検討し、50%から70%各種セルロース分解酵素活性を抑制することに成功しました。(出典:成果報告書より)
キーワードバイオマス | パルプ | 省資源 | 省エネルギー | セルロース
開始-終了年度2000-2005
代表者なし
代表者所属組織なし
予算678 (2000~2002), 170 (2003), 90(2004)
代表委託機関王子製紙
参加機関なし
報告書
特許(日本、海外)
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